怖れる心のその先に

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怖れという感情は、知的生物の特有のものだと最近思う。

以前は平気だったゴミ収集の音。
予期しなかった低い声。
体がびくりと動き、顔がこわばる。
幼い者の怖れる様というのはいたわしく、急にいとおしくなる。
そして滑稽だ。

コミュニティーセンターで遊んでいた時のこと。
大好きなBRIOのレールセットテーブルで遊んでいたわけだが、
そのテーブルの下にお世話人形が転がっていた。
誰かが遊んだのがそのままだったのだろうが、
ふとジェリーがその影に気づき、ちらとのぞく。
別の角度からまたちらり。
また別の角度でちらり。
4、5回それをくりかえしてから、ついに人形を指差し私を呼ぶ。
私が人形を拾い上げたら泣きながら遠くに離れていった。
仕方ないから人形を見えないように隠したけど、
しばらくはそちらを指差してしきりに訴えてた。

自分の経験をもとに物事を推測できるようになったのだと思う。
大きな音に驚いたりするのと違って、
未知の物に対して憶測し、それがマイナスに働いた場合が怖れではないかと。

でも、片腕がもげてて片目が半開きだったら、
私だって怖いよ。
ねえ?

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This page contains a single entry by Eriko Kirsch published on April 20, 2007 9:58 PM.

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